中学生の通信教育にも偏差値ってあるの‥?
という疑問を持っている人って、けっこう多いんじゃないでしょうか。
じつは私も塾講師の時代に、同じことを考えていたんです。
そして通信教育をひとつずつ詳しく調べてみたら‥
対応できる「偏差値の幅」があったんです。
偏差値の幅ってどういうこと‥?
と思われるかもしれませんが、テキストなどを見てみるとわかるんですね。
基本的な事については、もちろんどの通信教育も勉強ができるんです。
その基本的な事からさらに‥
どれだけ応用の効いた勉強ができるか?
これが私が言う「偏差値の幅」っていうやつなんです。この幅っていうのが、通信教育によってそれぞれ違うんです。
私はコレを知って‥
- 闇雲に通信教育を選んでも、
- 志望校へ向けたピッタリの勉強ができない。
と思うようになったんです。
そこでこの「偏差値の幅」を中学生やその家庭の皆さんに何とかお伝えしようと思って、一覧表を作ることを考えたというワケです。
ちょっと前置きが長くなりましたが‥
私が実際に体験したりして感じた「偏差値」を基にした、通信教育一覧をお伝えします。
中学生の通信教育における「偏差値」一覧表
いずれも私が体験したりして、トコトン調べた結果です。これを目安にしてもらえば、まず間違いのない通信教育を選べるはずです。
偏差値の部分は、星3つ(★★★☆☆)を標準校として数によって表現しています。
名称 | 偏差値 | 備考 |
ネット塾ショウイン | ★★★☆☆ | 濱田ここねちゃんがやっている事で有名。チューターのサポートをいかに有効利用していくかがポイント。 |
デキタス | ★★★☆☆ | 城南コベッツのグループが運営しており「家庭学習」で起こりうる問題を予測した機能が満載。とくに「さかのぼり学習」は子供1人での勉強にはもってこい。 |
スマイルゼミ | ★★★☆☆ | 専用タブレットが必要。その代わり「感覚」で操作できるシステムはめっちゃ使いやすい。とくに図形など考えても理解しにくい分野に強い。 |
スタディサプリ中学講座 | ★★★★☆ | 月980円(年間契約でさらに安い)という安さなのに、必要なものがすべて揃っていて「神授業」をすることで有名な講師もいる。リクルートの底力を感じる教材。 |
すらら | ★★★★☆ | このシステムを使った塾が全国に急増中。Eラーニング大賞など多くの受賞歴もあり私立学校でも導入される実力。子供の「その時」をよく考えてある機能や個別指導塾さながらの対話型授業は必見。 |
秀英iD予備校 | ★★★★☆ | とくに理数系に強い予備校なので「高専」志望におすすめ。システムは少し古めでも映像授業の講師陣がわかりやすい説明をしてくれる。 |
進研ゼミ | ★★★★☆ | 昔からあるベネッセの教材。今は同じ内容で紙とネットが選べるようになっている。とくにネットの赤ペンコーチはいつでもチャットで話すことができて便利。 |
進研ゼミエベレス | ★★★★★ | 進研ゼミのさらに上のレベルが勉強できる教材。ただライブ授業だけで勉強することになるのでベースになる教材も考えておいたほうがベター。 |
Z会 | ★★★★★ | 言わずと知れたZ会。最近になってネットで勉強できるようになり添削指導もさらにスピーディなやり取りになって健在。 |
実際に体験したりしてテキストを見ていくと、ほぼこんな感じになるはずです。だいたいの偏差値がわかったら、詳しい内容が知りたいですよね。
次にそれぞれの教材についてザッとした内容をお伝えしていきます。私の体験談などへもリンクしていますので、ぜひ飛んでみてください。
偏差値順のまま通信教育の特長について
先ほどの一覧表の順番で、教材それぞれのワンポイントをお伝えします。
おすすめな点、注意点など、私が感じたことをそのまま書いていますので参考にしてみてください。
ネット塾ショウイン★★★☆☆
チューターがスカイプでアドバイスをしてくれる通信教育
通信教育の中でも唯一、チューターのサポートのある通信教育です。
小学校から中学校までの単元がすべて勉強できる学習システムを基本として、週に決まった回数のチューターによるサポートがあります。
毎日の勉強には学習システムを使って、ドリル形式の問題を解いていきます。
ただ残念なのが、映像授業がないんですね。
その代わりにチューターのサポートがある、と考えれば良さそうです。
ただし人と対面して会話することになりますので、ここは子供の性格などをしっかりと考えておいたほうがいいかと思います。
➝あの学習塾ショウインのネット版?通信教育があったので体験!
デキタス★★★☆☆
子供ひとりで勉強することをめっちゃ考えてある通信教育
城南コベッツのノウハウが詰め込まれた、という印象の通信教育です。
映像授業はキャラクターで動きのある説明なので、3次元の図形などの理屈がこの動きによってわかりやすく説明されています。
授業時間は約5分前後で、全体的にゆったりとした空気感を感じます。
講師の説明もゆっくり気味で、説明の合間もゆったりと時間がかけてあります。
私はこのゆっくりペースが頭で理解しながら聞くことができていいと思いますが、人によっては「遅い」と感じることがありそうです。
テキストも標準校には十分な内容で、しっかり勉強すれば50を目指せます。
とくに1人で勉強する子供のことが考えてあるな~と感じたのが、「さかのぼり学習」という機能。
わからなくてつまずきそうになった時に、そこに行き着くまでの単元をズラッと表示してくれるというお助け機能です。
通信教育が続かなくなるのは「ひとりで助けがないから」と言われていますが、このあたりに目をつけるのは学習塾ならではの考え方だと思います。
➝城南コベッツの「デキタス」を体験してみた!え?もしかして‥
スマイルゼミ★★★☆☆
操作性がバツグンの感覚で勉強のできる通信教育
専用タブレットを使って勉強していくタイプの通信教育です。
まず専用タブレットの金額を見ると、思わず「高い!」と感じてしまうはずです。
でもじっくりと考えてみると、決してそんなことはないんですね。
しばらく続けていると自分のものになるので、普通にタブレットとして使えるからです。
そう考えると高いどころか、逆に安いんじゃない?と思います。
このスマイルゼミはATOKなどパソコンソフトを開発している企業が運営していることで、通信教育の中でも操作性がピカイチなんです。
タッチペンも先が細くなっていたりして、直接タブレットに書き込んでノートと同じように使えるのがいちばんの特長です。
これは実際にやってみるとよくわかるのですが、無料体験がないんですね。
体験するためには近くのデパートなどで、キャンペーンがあったときになります。
もしくは一度契約して無料期間中にキャンセルする‥なんて面倒なことになります。
でも資料で見ても、その辺のことがよくわかるはずですよ。
スタディサプリ中学講座★★★★☆
必要なものが揃って神授業が見れて980円という安い通信教育
リクルートが運営している教材で、めっちゃ安いことで人気もあります。気になる授業ですが、どの講師の説明も3手先あたりを読んだわかりやすさが特長です。
さらに中には神授業で有名な講師がいたりして、かなり勉強になると思うはずです。
ほかの機能も必要なものがぜんぶ揃っているので、月980円ポッキリでOKです。
もっと調べてみたら、年間契約でさらに2ヶ月分無料になるんです。
もし契約するのなら、この年間契約がおすすめです。
テストモードがあって、分野を選んでテスト勉強ができる機能もよかったです。
すらら★★★★☆
「つまずき防止機能」が子供をめっちゃ助けてくれる通信教育
じつはこの教材が、私のイチオシの通信教育なんです。偏差値的には
★4つですが、高校の範囲まで入ったコースにすればさらに上を目指せます。
どこがイチオシかというと、勉強の手が止まらなくて済む「つまずき防止機能」です。
子供がつまずきそうになったときに、勉強した方がいい分野が表示される機能です。
それを1つずつ解いていくと、自然と今のところがわかるという仕組みです。
デキタスにも似たような機能がありましたが、これも子供を助けてくれる便利な機能です。
さらに普通の映像授業ではない、対話型アニメーション授業がかなりいいです。
個別指導塾を意識した‥ということですが、実際に見てみると塾で勉強しているような感覚になる授業なんですね。
具体的に言うと、講師が話しかけてくるんです。
講師と会話しているような授業なので、マンツーマンで教わっている感覚です。
ひとりの勉強には、この授業スタイルは最高だと思います。
秀英iD予備校★★★★☆
理数系の専門的な教材がある通信教育
とくに理科と数学が掘り下げてあってオプションで用意されている専門的な内容の教材で勉強することができます。高専を目指すのなら私はここがいちばんおすすめだと思っています。
それと映像授業の講師陣がまたすごくて、わかりやすい説明をしているんですね。
私も授業が面白くて何度も見てしまいましたが、あまりに説明がウマいので映像授業が学校にも採用されたんだそうです。
やっぱりわかりやすい授業っていうのは、話しかけるように!っていうのが基本ですね。
テキストもそれなりに応用が利かせてあるので、高めの偏差値に対応できます。
進研ゼミ★★★★☆
紙とネットが選べる通信教育
進研ゼミって昔からありますが、今の教材は紙とネットが選べるようになっています。基本的にはどっちも同じ勉強ができますが、実際にはネットのほうが情報量が間違いなく多いので私はおすすめです。
だって紙では見れない授業などが見れるんですから。
それと赤ペン先生も、紙では今まで通りなのがネットでは「赤ペンコーチ」になっていますし。
この赤ペンコーチっていうのは、LINEのようなチャット機能でいつでも講師と連絡できるというものです。
いつでも相談できる、っていうのは一見地味ですが私はめっちゃいいと思います。
偏差値的にもコースで合わせることができるので、標準から難関校まで目指せます。
進研ゼミエベレス★★★★★
トップ校対策のできるライブ授業のみの通信教育
これはちょっと気をつけて考えてみてください。というのも、ライブ授業しか勉強の手段がないからです。ほかのネット塾だとベースになるシステムがあって、その上に映像授業があるんですね。それがこのエベレスは、ライブ授業のみ!
なので毎日のベースになる部分がなく、ほかのネット塾と同じ感覚で使うと「???」となると思います。
このあたりはエベレスの資料でもチマッと書いてありますが、たぶん気がつかない人も多いはずです。チマッとですから。
偏差値的にはトップ校レベルの授業なのは間違いないのですが、くれぐれもライブ授業しかないことを頭に置いて考えるようにしてください。
ベースの教材がある上で、このエベレスを使うのがいいかと思います。
➝進研ゼミの「エベレス」ってどんな通信教育?じつは伝えたいことが‥
Z会★★★★★
トップ校狙いにはもってこいの通信教育
Z会は昔も今も変わらず、トップ校狙いには勉強になる教材です。今のZ会はタブレットやパソコンでもできるので、自宅にいながらトップ校向けの勉強ができます。
昔ならトップ校狙いっていえば、進学塾のみ!ほかは考えられない!っていうのが提案でしたけど‥。
そしてZ会といえば添削指導ですが、ネットになってからの添削が速い!
これまでのように郵送じゃなくて、用紙を画像に撮ってのやり取りです。
これは昔とは比べ物になりませんね。
高校受験なんて時間が勝負ですから、このあたりもめっちゃ役立つはずです。
➝Z会の通信教育ってどんな感じ?資料で詳しい内容を調べてみた!
通信教育は塾みたいに偏差値があるので!
このように、通信教育にも偏差値の概念は必要です。
もしこれを考えずに始めてしまうと、あとになって「???」になってしまいます。
それどころか子供も続かなくなるでしょうし、お金ももったいないですよね。
くれぐれも偏差値を考えてから始めるようにしてください。
もしわからなければ、無料体験や資料請求で調べると見えてくるはずです。
✅通信教育は、まず偏差値を合わせる!
✅つぎにその偏差値内で、どんな機能があるのかを調べる!
この順番で選ぶと、間違いのない通信教育でスタートすることができます。
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