通信教育といえば「映像授業」で勉強できることが特徴ですが、 メリット・デメリットを知っておくことは教材選びの失敗につなげないためにも必要な知識となります。
そこで後悔せずムダな契約をしないために、ここでは映像授業のデメリット3つとメリット7つについてお伝えしていきます。ぜひ通信教育を間違いなく選ぶための参考にしてみてください。
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映像授業を体験して感じる3つのデメリットと7つのメリット
私も実際にいろいろな通信教育を体験してレビューしてきましたが、その経験から言えることは「映像授業の大切さ」です。この映像授業の内容によって勉強の出来も違ってきますので、ぜひじっくりと考えてみてください。
映像授業のデメリットを感じる3つのこと
まず初めにお伝えするのが、3つのデメリットについてです。体験して感じたことを、そのまま正直にお伝えしていきます。
映像授業デメリット①人の温もりを感じることができない
学習塾や家庭教師では「目の前」に講師がいるため、サポートをしてくれる人がいることで安心感を感じるながら勉強をすることができます。しかし映像授業では人がいないため、どうしてもいざ!というときに「助けてくれる安心感」はありません。
映像授業デメリット②その場で質問をすることができない
学校や塾と同じように授業を考えていると、わからない場面があっても「質問をしてアドバイスを受ける」ということが出来ずじれったくなります。その場ですぐに問題を解決することができないので、いかに自分で答えを探れるか?が必要になります。
映像授業デメリット③授業の質が悪いと頭に入りにくい
映像授業によって質も違うので、わかりにくい説明であれば理解することが難しくなります。さらに授業時間が長くなるほど、後のほうはチンプンカンプンです。わかりずらい、最初のほうを忘れてしまう、などによって頭に入りにくいということが起こります。
映像授業3つのデメリットまとめ
これらのデメリットは通信教育なので仕方のない部分もあると思います。ただし映像授業の質は注意して選んでおくことができますので、デメリットになるのかな?と思います。これが学習塾なら簡単に替えることはできませんが、通信教育なので事前に授業を見て確認することができます。
映像授業のメリットを感じる7つのこと
つぎに映像授業のメリットについて感想を書いていきます。これも素直に感じたことをそのままお伝えします。
映像授業メリット1⃣何度でも繰り返し授業を見ることができる
学習塾と決定的に違うと感じたのが、この繰り返し見ることができるという部分です。私も学生のころに経験がありますが、一度キリの授業では理解しきれないことのほうが多いです。映像授業は理解できるまで何度でも見ることができるので、勉強している単元をかなり理解することができます。
映像授業メリット2⃣教材によって講師とキャラクターを選べる
教材によって映像授業のスタイルはいろいろで、堅い雰囲気の講師、柔らかい雰囲気のキャラクターによる授業があります。学校で先生が違うとわかりにくくなるのと同じで、より自分に合ったスタイルを事前に選ぶことができるのは大切だと思いました。
映像授業メリット3⃣塾では不可能な過去の単元を勉強できる
これも学習塾ではムリなことで、つまずきを解消するためには授業を見るのがいちばん効率がいいです。いくら参考書や問題集を見たところで、基礎がわかっていないのでつまずきは解消されないはずです。つまずいている単元を授業で見れるというのは、つまずきを元から解消できる最も効率のいい方法です。
映像授業メリット4⃣聞き逃しやノートの取り遅れがない
自分で好きなタイミングで授業をストップすることができるので、聞き逃しなどがなく授業を100%逃さず聞くことができます。学校で聞き逃し、塾でも聞き逃し、というダブルのマイナスを映像授業で完全に防ぐことができます。
映像授業メリット5⃣いつでも自由な時間に見ることができる
家にあるパソコンやタブレットで授業が見れるので、曜日も時間を全く気にしなくて済みます。塾であれば決まった時間、それも通う必要がありますが、それらがすべてなくなるので時間効率が断然に良くなります。
映像授業メリット6⃣アニメーションで図形が動くことにより「奥行き」が理解できる
とくに数学で感じた映像授業のメリットとして、苦手な子が多いといわれる図形が動くことで3次元の理屈がわかりやすくなります。立体図形をアニメーションで切ったり開いたりすることで、断面の形や奥行きが「感覚」で腑に落ちるように理解できます。ただしこの動きのある授業は、キャラクターによる授業だけです。
映像授業メリット7⃣授業の中に小テストがあるので自然と理解できる
どの教材の映像授業にしても、ほとんどの場合は授業中に小テストを挟みながら進みます。少し説明したら「この問題わかるかな?」という簡単な問題で当然のように解けますが、授業が終わるころには結構な知識が身についています。そのときは簡単で「わかって当たり前」な知識が積み重なるのはかなり効果的です。
映像授業7つのメリットまとめ
映像授業はいくら想像してみるよりも、実際に体験してみるとメリットが多いことに気がつきます。ただ授業が行われるだけではなく、ほとんどの場合は「少し説明があって確認問題」という流れで進んでいきます。
単元の説明がすべて終わったところでまとめ問題が出されますが、それまでに解いてきた一覧にしか見えないので「解ける喜び」を味わえます。じつはこの終わった時点でかなりの実力がついています。
映像授業の「スタイル」から感じるメリットとデメリット
つぎに映像授業でも「本物の講師」「キャラクター」それぞれについて、どのようなメリット・デメリットを感じたのかお伝えしていきます。
「本物の講師」による映像授業
「本物の講師」デメリット
教材によって少しは違いますが、説明する内容だったり授業の雰囲気がどうしても硬くなります。だいぶ優しい説明にはなっていますが、学校の授業が苦手であればあまり受け付けないはずです。たぶん授業の画面を見ただけでも嫌がると思います。
「本物の講師」メリット
進学校狙いであれば余計な演出もなく講義だけに集中できます。教材によって偏差値レベルが違いますので、塾と同じように確認しておくとマッチング率が高まります。説明をするばかりではなく背中を押すような声掛けもあると、人のぬくもりを感じられる授業になります。
「本物の講師」による映像授業メリット・デメリットまとめ
実際の講師による授業は、おもに高めの偏差値が設定されている教材に多いです。学校の授業についていけるか?という辺りが選ぶ分かれ目になってきます。
基本的に講師の説明はどの教材もウマいので、どこまで子供を真剣に考えてくれる「迫力」があるかが大きなポイントになります。
「キャラクター講師」による映像授業
「キャラクター講師」デメリット
授業の中に「楽しさ」を与える要素が多く、偏差値も高く勉強だけに集中したいときには必要のない演出が余計と感じます。効果音や動きによる説明で時間を使うので、とにかく勉強を多くこなしたい場合にはあまり向いていません。
「キャラクター講師」メリット
雰囲気が柔らかいので、勉強という堅苦しさを感じずに気持ちにゆとりをもって授業が聞けます。とくにアニメーションで動きのある図形や理科の実験などは、キャラクターならではのわかりやすさがあります。狭い範囲の説明と問題を繰り返すことで、スピード感はなくとも自然と学力がついていく授業です。
「キャラクター」による映像授業メリット・デメリットまとめ
授業の進み方がスピードよりも「理解重視」なので、とくに理屈を理解しにくい場合には適しています。学校の授業が嫌い・苦手であれば、授業に「楽しさ」があることで勉強をしようという気になれます。
視覚的にも柔らかく、第一印象の優しい感じによって勉強に誘われる授業です。
映像授業のメリット・デメリットをベースに教材をピックアップ
映像授業について体験してきた感想を書いてきましたが、いかがでしたか?
まずは好みが大きく関わると思いますので、イチガイにどっちの映像授業がいいとは言えません。本当に子供のためになるのはどっちか?をよく考えてみてください。
お伝えしてきたメリット・デメリットを元にして、実際に教材をピックアップしていこうと思います。
「本物の講師」が映像授業をしているピックアップ教材
スタディサプリ(運営:リクルート)
これは数学の授業を受けているところで、山内さんの説明がわかりやすいです。
終わりから逆算してつねに3手くらい先を読んで説明していて、講師が完全に理解しているからわかりやすいんだと思います。ほかの教科も授業を受けてみましたが、どの講師もわかりやすい説明をしています。※ちなみに画像ですので動画をクリックしても動きません。
公式サイト>>スタディサプリ
「キャラクター講師」が映像授業をしているピックアップ教材
次世代対話型アニメーション授業すらら(運営:すららネット)
これは数学の「図形」の授業をやっているところですが、1枚の平面図が伸びていって立体になるという説明を見ています。
実際に動いて完成した形ができるので、かなり理屈がわかりやすいです。この動きがあるところがキャラクターによる授業のいいところです。
公式サイト>>次世代対話型アニメーション授業すらら
>>私のすらら体験談
通信教育デキタス(運営:城南進学研究社)
デキタスの数学をやっていますが、この教材の授業は全体的にスピードがゆっくりめです。
柔らかく説明していますが、どうも城南コベッツの講師が真面目なためかカチッとした印象になっています。この教材の授業もやはり動きがあることで理屈がわかりやすいです。
公式サイト通信教育ならデキタス
映像授業のメリット・デメリットの総まとめ
いかがでしたでしょうか、映像授業メリット・デメリットの感想でした。実際に映像授業を体験してみると、それぞれに特長があるものです。
10社くらい比べてくると「わかりやすいな」「説明がウマいな」というのが何となくわかってくるようになります。
子供が勉強につまずく原因は、基礎が理解できていないためです。
なのでいくら参考書などを与えてみても、基礎がわからないから理解しないはずです。
基礎を学ぶには、やはり授業を見ることがいちばんです。
質の高い映像授業であれば基礎がわかるので、学力にも影響してくると思います。
この記事が、もし少しでも参考になれたのならば幸いです。
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