東京都の公立高校入試過去問を例に挙げながら、どんな方向性や構成となっているのか探ると同時に「合格」できるポイントについて見ていこうと思います。
過去問のデータから出題された分野について円グラフにまとめましたので、中学生の通信教育や傾向と対策を考えるときの参考にしてみてください。
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東京都の公立高校入試過去問「英語」
2017年の公立高校入試の過去問から英語を見てみると、分野的にはバランスのいい出題傾向となっていることがわかります。ただし分野というよりも長文が占める割合がとても高くなっており、ここ数年はとくに読解力を試されるような内容になってきています。
また長文のほかにはリスニングが重要になってきますが、この全体像から考えると「英会話」をしっかりと勉強しておくことが大切です。英会話を勉強することによって文法や文章の意味が頭の中に定着しますので、ただ机の上で文法ばかり勉強するより間違いなく答えやすくなるはずです。
英会話を身につけるには普段から会話をするなど「慣れ」が最も大切になりますので、積極的に家族も協力して会話をしたり、英会話の勉強ができる教材などを使って本質の部分で身につけておく事が結果につながります。
高校受験での英語のポイント
- 会話文や長文からどれだけ意味が理解できるか。
- 英会話と同時にリスニング力を鍛えておく。
- 文法が単独で出されることはほとんどなく、文章全体としての意味を理解する。
- 自分の考えを数行程度で英語表現ができるようにする。
➝【高校受験合格のポイント】英語の最も重要な部分を入試経験から探る!
英会話レッスンに最適な中学生の通信教育
東京都の公立高校入試過去問「数学」
とてもわかりやすいバランスなのですが「小問」についての出題が約半分といったウェイトを占めていることが分かります。過去問ではいかにこの「小問」にしっかりと取り組むかによって結果は違ってくるはずです。
この「小問」というのはそれぞれの単元の基礎的な問題の集まりなので、しっかりと基礎力をつけておくことがポイントです。分野はそれぞれで少しずつですが、この割合を見る限りでは決しておろそかにできない部分です。
さらに中学生が苦手といわれる「図形」のウェイトが大きく、平面・空間を合わせて全体の約30%を占めています。「小問」をしっかりと勉強出来たら「図形」を解くことを中心として、あとは関数を理解しながら全体的に勉強していきます。
高校受験数学のポイント
- 計算問題や方程式といった「基礎力」が試される小問をトコトンやる。
- 平面・空間それぞれの図形について「規則性」など文字を用いた証明などをしっかりと理解しておく。
- とくに図形問題の三平方の定理・平方根の計算については時間をかけ過ぎないよう、素早く解けるようにしておく。
- 関数はグラフの読み方や理解に時間をかけないこと、また図形の面積や面積比などについてスピードを養う。
- 合同や相似といった証明問題は必ず出題されるため、どんな角度からの問題にも対応できるよう多くの問題に当たっておく。
➝【高校受験合格のポイント】数学で重要な部分を入試経験から探る!
数学の勉強に最適な中学生の通信教育
東京都の公立高校入試過去問「国語」
いずれの分野も均等な出題のされ方ですが、半分以上を文章問題が占めていることから「読解力」をしっかりと身につけておく必要があります。古文についても意味がわからなければ解くことができないので、これも含めると8割程度は文章問題と考えておけば間違いないです。
漢字の読み仮名や書き取りについては暗記問題ですのでそれほど苦労することはありませんが、文章問題から読み取る人の心の動きなどは普段からの継続した勉強が重要になります。
高校受験での国語のポイント
- 長文を区切りの良い段落で把握しながら、論理的に理解する問題については文章量の多い選択肢から素早くポイントを見つける。
- 小説の出題は変化球がないので、素直に向き合っていきながら指示語や接続詞が指す部分をいかに時間をかけず見つけるか。
- 古文は現代文と合わせてパターンを身につけていき、本文と具体例を作文にして短時間でまとめるような練習をしておく。
➝【高校受験合格のポイント】国語で点数を稼ぐため入試経験から探る!
国語の勉強に最適な中学生の通信教育
東京都の公立高校入試過去問「理科」
数学と同様に「小問」が占める割合が大きく、全体の半分近くの点数を稼ぐことができます。理科の小問はほとんどが暗記ですので、ここを押さえるだけでもかなりの点数を取れることがわかります。
残りの分野については4分野(物理・化学・生物・地学)から平均に出題されるといったものですので、それぞれのポイントとなる部分を押さえておくようにします。計算問題などもありますが、基本的に暗記と表などの読み取りが中心となった構成です。
高校受験理科のポイント
- 4分野を均等に勉強しながら、基本的な部分は学校の教科書をしっかりと見て覚える。
- 文章問題に対して読解力をつけ、計算問題を素早くできるようにする。
- 知識と思考力を必要とする問題があり、とくに計算を早くできるようにする。
- 作図やグラフは例年のように一般的な出題のされ方となっており、教科書に掲載されていることをそのまま忠実に覚える。
➝【高校受験合格のポイント】理科で押さえる部分を入試経験から探る!
東京都の公立高校入試過去問「社会」
全体的に均等に出題されていますが、その中でも「地理」「公民」の出題率が高いので時間をかけず資料を読み解くことがポイントになります。例年と同じような流れで出題されているため、過去3年間の入試問題をそのまま利用した勉強が有効です。
さらに毎日の生活で新聞を読むクセをつけておくことで、社会情勢を全体的に捉えているとより公民などは理解しやすくなります。地理については地図で国の位置や背景などを中心に勉強しておきます。
高校受験での社会のポイント
- 資料の中から素早くキーワードを拾って全体の流れを考える練習をする。
- 地理の出題は自然・産業についての知識と、地形図の読解や等高線を読んで理解できるよう。
- 歴史はその時代というよりも、全体的な流れの中で起きたことを逆に編号に当てはめることができる練習。
- 公民は日本だけではなく世界の情勢を幅広く知っておくこと。
➝【高校受験合格のポイント】社会の最も大切な部分を入試経験から探る!
社会の勉強に最適な中学生の通信教育
公立高校入試過去問から読むポイントまとめ
総合的に考えると、英語については大きく変化してきています。
新しい学習指導要領にも明確に書いてありましたが、自分の考えを英語で表現できる学習として今後ますます「長文」へシフトしていきます。
長文となると机上の勉強だけでは片手落ちの部分もあり、実際に英会話として声に出して身につける勉強方法がかなり有効になってきます。頭の中で素早く文章を構成させるためには、やはりスピードを養える英会話がもっとも適しています。
数学以外についても少しずつですが全体的に「長文」を理解できる力が試されるようになってきており、さらに世界的な広い視野が求められるように変化してきています。
高校入試過去問ではこうした流れについても知ることができますので、ただ闇雲に解くのではなく出題の変化にも注意しておくことでより合格に近づける勉強ができます。
最低でも3年分の過去問、できれば5~10年分の高校入試過去問に取り組むことで出題の流れも体で感じる事ができるようになるはずです。
5教科をまんべんなく勉強できて、3年分の過去問が無料ダウンロードできる教材
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10年分の過去問でより高校入試の制度を高めることのできる教材
公式サイト:過去10年間の過去問題集 高校入試 虎の巻
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