子供がいきなり不登校になった!
中学生になると周りの環境もガラッと変わり、何らかの原因によって急に学校へ行けなくなることも少なくありません。
私も塾講師時代にいくつか不登校になった家庭を見てきましたが、的確な対処をすることで問題は解決していきますので大丈夫です、まずは安心して落ち着いてください。
親のほうが慌ててしまうと冷静な対処ができず「逆効果」となってしまう場合もありますので、冷静になって3つの対処法と国の施策で少しずつ問題を解決していきましょう。
不登校の中学生に対する親の対処法
不登校になるということは必ず原因があるので、まずどんなことが引き金になっているのかしっかりと把握していきましょう。
この文部科学省のデータをご覧ください。
参考:文部科学省HP 平成28年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」不登校の要因より
少し画像が小さくて見ずらいですが、これは中学生が不登校になる要因についてまとめられたデータで、ここから見えてくる最も大きな要素に「いじめ」が絡んでいるということです。
つまり「人間関係」に何らかの不具合があることがほとんどなんですね。
そのほかにもいろいろな原因は考えられますが、人間関係の不具合によるものが原因とすれば「子供が必要以上に塞いでいる」という姿から想像ができると思います。
さらに「いじめ」というのは社会の中でも表面上は「いけないもの」と表現しているのですが、根本的にはこのようなデータからその数の多さが明らかになります。
このような社会を根本的に見直していかなければ改善につながることはありませんが、口では言っているものの本質での対応策というのは見つかっていないようです。
私も日本国民の1人として言いたいのですが、もっと強硬な手段を取ってでも「いじめられる側」がこれ以上不利益を被ることはなくなって欲しいと思います。
不登校の原因でもっとも多いと思われる「人間関係」ですが、ここではそこが要因となっていることを前提に親の対処策を考えていきます。
①とくに注意したい「メンタル面」への対処
不登校になった子供が持っている今のメンタル面は「人間不信」です。
また学校へ行ったら「人間関係」で嫌な思いをするのではないか?というメンタル面での不安を抱えているので、親としてはこれを取り除いていくことが大切です。
メンタル面を改善するためには「親からの愛情」がとても大切になってきます。
子供の心境としては「誰も信じられない」という状態に陥っていますので、だれか1人でもいいので子供を守ってあげなければいけないんですね。
たった1人でいいので子供のことを信じて慰めてあげることのできる人というのは、ほかの誰でもない「親」じゃないと出来ないことです。
②「学校に行きなさい!」と言ったところでムリ
親のほうが慌ててしまうことで出てきやすい言葉というのが「学校へ行きなさい!」「塾へ行きなさい!」ですが、これは言ってはいけない言葉なんですね。
いくらそんなことを言ってみても、子供はまず行くことはありません。もし行く振りをして家を出たとしても、どこかで時間をつぶそうと考えるのが関の山です。子供にとっては問題の解決ができていないのに、イヤな思いをする学校へ行くことはできません。
じゃあどんな言葉を掛ければいいのか?
このときに大事な言葉は「行かなくていい」です。親としてはなかなか言葉にするのは難しいと思いますが、間違っても「行け」ということは言わないようにしてください。
「今は行かなくていいから、ゆっくり家で過ごしなさい」
この言葉が子供にとってどれだけ助けになるか?じっくりと考えてみてください。
③子供を「やる気」にさせる親の言葉とは?
家にいなさいという言葉を掛けることは出来たとしても、親のほうは学校の勉強が遅れてしまうと思って落ち着いていられないはずです。そしてどうすれば勉強させることができるのか?と考えてしまいます。
もちろん家でボーっとしているだけでは状況の改善を期待できませんし、子供の将来にも良くない影響を及ぼしてしまいます。
そこで掛けたい言葉が「一緒に頑張ろう!」です。
この言葉もなかなか発することは難しいと思いますが、子供一人ではなかなか勉強に取り組めない状態になっています。そんなときに親も一緒に頑張ってくれるなら‥という子供にとって救いの言葉になります。
一緒に頑張ろうとはいっても、いったいどうやって頑張るのか?ということについて、少し具体的に国の施策を踏まえながら考えていきます。
不登校の中学生を救ってくれる「勉強に対する国の施策」とは?
不登校の中学生(子供)に対して、文部科学省はこんな施策を打ち出しています。
参考:文部科学省HP「不登校児童生徒への支援について」より
不登校の子供が自宅で勉強をすることによって、学校へ行かなくても出席扱いになるというものです。私はこの施策を有効に活用することによって、子供と一緒に「頑張る姿」を見出せるのではないかと考えています。
子供にとっての本心というのは「学校に行きたくない」のではなく「学校へ行けない」です。つまり勉強をしたくないのではなくて、勉強はしたいけど学校へ行けないということです。
子供自身としても学校へ行かないことによって勉強の遅れや出席日数の不足など、心の中ではとても気になっているはずです。こんなので高校受験どうしようか?というのが子供の本当の想いです。
そんな心の中に持っている本当の不安を解消するためにも、こういった国の施策というのは有効に活用するべきだと思います。
高校受験の不安、家にいることでの出席日数不足の不安、こんな不安を取り除きながら成績も上げていける施策ですのでぜひ活用を考えてみてください。
ただしこの施策を活用するための勉強は「ITを使った学習」に限られていますので、基準をクリアしている中学生の通信教育を探すことが必要になります。
私もそんな中学生の通信教育をあれこれと探しましたが、数ある中から見つけたものがありますのでぜひ参考までに。
こちらから詳しい内容がご覧いただけます。
通信教育すらら不登校対応ページ https://surala.jp/
不登校の中学生は親がしっかりと導くことが大切
不登校の中学生にとって親の存在はもっとも大きく、不安を取り除くことができる唯一の存在になります。
したがって親の対処法というのは重要で、いかに子供のメンタル面を本質で理解して適切な声掛けをしてやれるか?によって今後が大きく左右されます。
さらに改善へ向かうためには国の施策を有効に活用することも大事で、勉強を柱とした人間関係の考え方を少しずつ学ぶことのできる効果的な対処法となります。
国の施策を利用するということはもちろん不登校専門の指導員が自宅にやってきてカウンセリングも兼ねながらサポートをしてくれるので、親がひとりで悩んでいるよりもずっと楽に問題解決への道が開けていきます。
ぜひ子供を「正しい改善への道」へと導いてあげて下さい。
少しずつでもいいので、間違いのない前進の仕方を考えることが大切です。
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