「くもん式」に通信教育があるって知っていましたか?
私も、公文(くもん)式って通うところだとばかり思っていたんです。
昔から有名な学習塾なので、通信教育って聞くと一体どんなものか気になりますよね?
そんなくもん式の通信教育を、資料を取り寄せて詳しく調べてみました。
もと塾講師の目で見て、くもん式がどんなふうに感じたのかお伝えしていきます。
公文(くもん)式の通信教育を資料から探ってみる
正式には「公文式の通信学習」と呼ぶみたいですね。
いったいどんなものかと思って取り寄せた資料がこちら‥
いろいろと入っていますが、ポイントになるものは‥
いちばんメインになる「公文式通信学習のご案内」ですね。
このご案内の中身がどんなものかというと‥
くもん式の特徴でもある「読み」「書き」「計算」が、この通信教育でもできるようです。
媒体としては、100%「紙」を使った教材になります。
インターネットが絡んでいる部分は、まったく見当たりませんね。
実際にどんな勉強ができるかというと‥
昔ながらのスタイルの「添削指導」になっています。
いまの通信教育にしては珍しく、アナログな勉強スタイルになります。
これは紙で勉強するほうが好きな子供には、おすすめとも言えるスタイルです。
かえって、今どき珍しい100%紙ですから。
こういうスタイルの通信教育は、いまの時代には貴重かもしれません。
ネットを使った通信教育が主流になっている中、もしかするとこの「紙でのやり取り」がいい経験になるような気もします。
じゃあ誰もが一律の内容かといえば、そうでもなくて‥
このように、まず「学力診断テスト」をするようになっています。
このテストの結果に基づいて、送られてくるテキストが違ってくるわけです。
学習塾でいうところの「入学時のクラス分け」と同じものです。
そしてこの「学力診断テスト」も同封されていて‥
国語、数学、英語の3教科のテストが入っています。
このテストに解答して送り返すことで、学力に合わせた教材が決まってきます。
このあたりは個人ごとに対応していて、私は好みのスタイルですね。
闇雲に「はい契約!はいスタート!」ではなくて‥
きちんと学力診断があることで、スタート後に内容が合わないといったことがなくなります。
私も塾講師をしていたときは、このクラス分けは当たり前に行われていました。
子供それぞれ目指す目標も違いますから。
偏差値の高い子供を扱う学習塾ほど、このクラス分けがされる傾向があるんです。
普通校が専門の塾では、クラス分けのないところもありますけど。
そう考えると‥
この公文式は通信教育でもちゃんと学力診断が行われています。
このあたりはさすが公文!といった感じで、しっかりと考えてあります。
ほかに資料を見てみると‥
会費(料金)がきちんと掲載されています。
中学生で1教科8,000円~といったところです。
私は正直いえば、けっこうかかるな~と思いますね。
通信教育って基本的に安いものですが、学習塾に通うのとあまり変わらない気がします。
ただ公文式なので、添削指導でわかりやすく教えてくれるとは思いますけどね。
それを考えた上で納得できるかどうか、ここが公文式通信教育のポイントになりますね。
私もこの料金だけを見るとおすすめはしないのですが‥
公文式の内容の良さを考えると‥、っていうバランスの問題です。
そして英語だけは機材が必要になるみたいです。
その機材というのが‥
このリスニング機器「イーペンシル」というものです。
料金は6,480円になっていましたね。
さて‥
この「イーペンシル」で何ができるかというと‥
教材に当てると、その発音をしてくれるというものです。
でも‥
え~!これってほんとに必要なの~?
と思われませんか?
じつは私も同じように思ったんですよ。
ほんとにこの機材は必要なんだろうか?‥って。
そしてこの機材についてよく調べて考えてみたんですけど‥
思ったよりも便利なもの
という結論に行き着いたわけなんです。
なにが便利なの?と思いますが‥
英語の勉強をするときに、発音についてどうやって勉強をするか?
を考えてみたんですね。
すると‥
テキストを見ながら、CDなどを聞いたりすることになるはずなんですよ。
ちょっとその状況をイメージしてみてください。
・・・・・
・・・
・・
CDを進めたり戻したり、なんだかややこしくないですか?
それがこの機材だと、テキストに当てると発音する。
どう思いますか?
これって、じつはなかなか便利な気がすると思うんですよ。
私もこの機材をおすすめするわけではありませんが、けっこう便利な感じです。
よくよくイメージして考えてみたら、そんな結論に行き着いたんですね。
でもまあ公文式の英語を選ぶのなら、この機材がどうしても必要になるんですね。
これを買わないと英語が選べないので、仕方がないところでもあります。
くもん式通信教育の私の感想は‥
私なら、くもん式の通信教育は「紙の勉強が好き!」という子供にはすすめます。というのも‥やはり昔ながらの「添削指導」は、今の時代には珍しいですから貴重なんですね。
実際に答案用紙に赤ペン先生がしてあることで、シックリといく子供もいるはずです。
この公文式の部分は大事にしたいですね。
費用のこともありますが、いちばんのポイントは「効率」じゃないかと思います。
ほかの通信教育は、eラーニングを使ったネット塾が主流なんですね。
eラーニングでは、映像授業や日々の取組みのデータ分析などが利用できます。
このあたりを考えると、どうしても効率面で勝ることは難しいです。
トータルで考えると、公文式の通信教育は「紙の良さ」に尽きます。
ここに、どれだけの魅力を感じるか?
というのが公文式の通信教育を選ぶかどうかのポイントです。
高校受験に公文式の通信教育ってどうなの?
私は公文式の通信教育のみで高校受験を、というのは難しいと思います。
ここまでの説明で見えた方もあるかと思いますが‥
これだけですべての勉強をしようと思うと、時間が足りないはずなんです。
もちろん公文式なので、内容もしっかりとした勉強はできます。
しかしどうしても、郵送のやり取りなので時間がかかるんですね。
もしこの公文式の通信教育を選ぶのであれば、メインとなる勉強方法にプラスして考えた方がいいです。
メインに持ってくるのは、おもに学習塾になりますね。
あくまでも勉強のサポートをしてくれる教材、という立ち位置がいいと思います。
そんな使い方であれば、この公文式の通信教育は力になるはずです。
人気記事