こんにちは元塾講師TSUTOMUです。
今回は「高校受験に通信教育のみで挑むことはできる?」という疑問に答えます。
まず結論からいえば、高校受験は通信教育のみで挑むことは可能。ただし通信教育はどれも同じではなく
スタイルと対応可能偏差値があり、この2点をしっかり抑えて選ぶことが重要なポイントです。
まずは高校受験対策に通信教育のみでチャレンジするメリット・デメリットについて、その後は私がすすめるベスト(最適)な通信教育について詳しく解説します。
高校受験に通信教育のみで挑むメリット・デメリット
通信教育のみのメリット
高校受験に通信教育を利用するメリットには以下のようなものがあります。
1.自分のペースで学習できる
通信教育は「自分のペースで学習できる」という、最大ともいえる利点があります。学校の授業に追いつくため遅れないように学習する必要がなく、自分の理解度に合わせて学習することが可能。また自分の都合の良い時間に勉強できるため、学校や塾との両立もしやすいです。
2.質の高い教材を提供している
通信教育は多くの場合、専門の教育機関が運営しているもの。したがって質の高い教材を提供していることも多いのが特徴です。教材には過去の過去問や解説、模擬試験などが含まれていることが多く、受験勉強に必要な情報を網羅的に学ぶことができます。
3.コストパフォーマンスが良い
通信教育は一般的に、学費が比較的安く済むことが多いです。また通学や交通費などが必要ないため、コストパフォーマンスが良いと言えます。
4.地理的な制限がない
通信教育はインターネットを使って学習するため、地理的な制限がありません。住んでいる場所や学校によらず、自分に合った教育を受けることができます。
5.受験に必要なスキル習得が期待できる
通信教育は自分で学習する力を身につけることができるため、受験に必要なスキルを身につけることが期待できます。自分でスケジュールを立て、学習計画を作成し、自己管理力を高めることへつながります。
通信教育のみのデメリット
高校受験に通信教育を利用する場合のデメリットには以下のようなものがあります。
1.孤独感がある
通信教育は自分で学習を進めるため、自分ひとりで勉強することが多いもの。そのため孤独感を感じることがあるかもしれません。また人と交流する機会が少ないため、社交性やコミュニケーション能力を身につけることが難しいかもしれません。
2.質問や相談がしにくい
通信教育はオンライン指導スタイルを除いて、質問や相談がしにくいというデメリットがあります。とくに通信教育スタイルのなかでも紙教材やデジタル教材はメールや電話で相談することができる場合もありますが、対面で直接質問することができないため細かい疑問や不明点が解決しない場合があります。
3.自分でスケジュールを立てる必要がある
通信教育は自分でスケジュールを立て、学習計画を作成する必要があります。自分で計画をたてることが苦手な人や、計画を守ることができない人には向いていないかもしれません。
4.モチベーションを維持するのが難しい
通信教育は自分の判断で進めるため、モチベーションを維持するのが難しい場合があります。とくに受験勉強は長期間にわたるため、途中で飽きたり、やる気がなくなってしまうことがあります。
5.実技・実験ができない
通信教育は主にテキストや動画を用いた学習が中心であるため、実技や実験ができないことがあります。理科や技術科目の場合、実際に手を動かして学ぶことが重要なため、通信教育だけでは不十分な場合があります。
もし「通信教育のみで高校受験へ挑ませたい!」ということであれば、
次で紹介する通信教育を参考にしてみてください。
高校受験に通信教育のみで挑むときベストな教材
私がこれまで探ってきた情報からすると、通信教育にはつぎのような特徴があります。
- 紙教材スタイル
教科書範囲をまんべんなく履修できる。対応可能偏差値としては標準校(40~45)あたりの高校受験に最適なスタイル。 - デジタル教材スタイル
教科書範囲をまんべんなく学べるうえ、インターネット特性を活かした膨大な情報量、アナログでは不可能な映像授業などで効率よく学べる。対応可能偏差値は標準校~難関校(45~55)あたりまでの高校受験に最適なスタイル。 - オンライン指導スタイル
教科書範囲外まで徹底的に学べる。マンツーマン指導によって疑問解消しやすく効率的。対応可能偏差値としては上限がなく、すべての志望校に適した学習が可能なスタイル。
これらの特徴(特性)を踏まえたうえで、私がおすすめの通信教育をピックアップします。
紙教材スタイル
私のおすすめ紙教材
- 中学生ポピー(全日本家庭教育研究会)
- 進研ゼミ オリジナルスタイル(株式会社ベネッセコーポレーション)
おすすめ紙教材①中学生ポピー
通信教育のみで高校受験に挑むとき、標準校範囲であれば極めておすすめといえるのがこのポピー。
もともと京都大学総長が高校受験に対応できるように、と監修して作られた紙教材。
教科書範囲はすべて履修可能で、中学2年生からは高校受験対策(別冊)も付属されるようになり、紙教材とは思えないほど過去の復習もしっかり取り組める極めて有意義な通信教育です。
実際に中学生ポピーのみで高校受験へ挑むという家庭も多く、これまでにも多くの結果を残していることでも人気の紙教材。しっかりと取組めばかなり高校受験へむけた学力向上が期待できます。
教科書範囲のみ学べるため難関私立高校など、それ以外の知識が必要な場合には向きません。しかし教科書範囲であれば全分野・単元を学べるため、標準校対策としてはかなり効果が見込める通信教育です。
紙教材のわりにはボリュームのある学習内容となっており、通信教育のみの高校受験対策におすすめ。
高校受験合格へむけた構成となっており、一見してみる価値は十分にあると私は思います。
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参考:中学生の通信教育ポピーの詳しい口コミと5つの評判を探る
おすすめ紙教材②進研ゼミ オリジナルスタイル
進研ゼミは「ハイレベルコース」があり、紙教材のなかでも難関校対策まで学べる希少な通信教育です。
言わずと知れたベネッセが運営する通信教育で、最近ではハイブリッドスタイル(デジタル教材)が人気となっていますが、それでも根強い人気なのがこの紙教材(オリジナルスタイル)です。
5教科すべてを学べるのは当然として、さらに高校受験対策もしっかり履修できる構成。さらに標準校だけではなく難関校対策にむけた「ハイレベルコース」も用意されているため、やや高めの偏差値にも対応できるのが大きな特徴となっています。
進研ゼミはデジタル教材(タブレット学習)も人気ですが、やはり紙と鉛筆を使って高校受験対策をさせたいという家庭が多くこのオリジナルスタイルも人気です。
学べる内容としては、もちろん小学生範囲の復習から中学生全般。
高校受験対策についても各コース(標準・ハイレベル)に沿ったテキストで履修でき、かなり豊富な演習問題によってしっかりと過去の復習もできる構成となっています。
さすがに人気となっている通信教育だけあって、内容・構成については全く問題なし。
高校受験を通信教育のみでという希望に適した内容で、まずもって選んで損はないと私は思います。
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→ 進研ゼミ中学講座
参考:中学生の通信教育「進研ゼミ中学講座」 の詳しい内容を徹底的に探る!
デジタル教材スタイル
私のおすすめデジタル教材
通信教育すらら(株式会社すららネット)
通信教育スタディサプリ(株式会社リクルート)
おすすめデジタル教材①通信教育すらら
通信教育のみで高校受験する場合、かなり合理的&効果大なのがデジタル教材スタイル。
そのなかでも文部科学大臣賞を受賞したこともある、この通信教育すららは極めて優秀でおすすめです。
デジタル教材は紙教材の進化系ともいえるスタイルで、インターネット特性を活かして膨大な情報量をはじめアナログでは無理な映像授業などで効果的な高校受験対策を期待できるのが特徴。
とくにこの「すらら」はアニメーション解説による映像授業が搭載されて
おり、リアル講師では説明しきれない部分を動きなどによって再現。だれでもパッと直感で理解しやすい授業となっています。
また3種類のテストがあったり豊富な演習問題があったりと、高校受験対策として必須のコンテンツはすべて搭載。したがって通信教育のみで高校受験対策をしっかりと実現することができます。
とくに特徴的なのが「無学年方式」という部分で、小学生範囲から中学生範囲までくまなく履修できるため極めて効果的。高校受験対策に必要となる過去の徹底復習がしっかりとでき、わかりやすい映像授業などと相まって確実性の高い家庭学習を実現できます。
もしデジタル教材で迷ったら、まず選んでおけば間違いのない通信教育です。
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参考:中学生の「通信教育すらら」を6ヶ月体験した元塾講師のリアル口コミ
おすすめデジタル教材②通信教育スタディサプリ
通信教育のみで中学受験する場合に、このスタディサプリも良く利用されています。
とくに特徴となるのが「神授業講師」による分かりやすい解説で、実際に視聴すると驚くほどわかりやすい説明となっており、子供だけではなく親のほうもビックリすると思います。
学校の授業というのは先生によって解説レベルが異なりますが、スタディサプリの場合はどの講師(教科)においても極めて理解しいやすいのが特徴。さすがに神授業講師といわれるだけあって、誰でも理解できる解説は高校受験対策にとって極めて大きな力になると思います。
とくに通信教育を使った家庭学習というのは、子供1人で孤独に学ぶスタイル。理解しきれない部分を質問したくなるものですが、そんなマイナス部分をカバーしてくれるのがスタディサプリの神授業といっても言い過ぎではないと私は思います。
また特徴となるのは映像授業だけではなく、マッチング性の高い教科書準拠というのも大きなメリット。
学校で使っている教科書とかなり一致させやすく、また自動的に定期テスト対策などもその時期になると表示され、この内容についても一致率の高い教科書準拠のためテスト本番と変わらない内容。
もちろん完全一致というわけではないですがテスト対策の出題内容は変わらないため、やや数字などが異なったとしてもやることは同じ。この便利さがわかるという家庭であれば、間違いなくスタディサプリを高校受験対策に利用するというのはおすすめかと思います。
シンプルな構成だけあって、より使い勝手に優れるデジタル教材です。
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参考:中学生の通信教育「スタディサプリ」が評判いいって?体験した感想は‥
オンライン指導スタイル
私のおすすめオンライン指導
- 学研オンライン家庭教師(株式会社学研エル・スタッフィング)
- オンライン家庭教師 e-Live(LIVE株式会社)
- 家庭教師ファースト(株式会社エムズグラント)
おすすめオンライン指導①学研オンライン家庭教師
高い偏差値(難関校)の高校受験へむけて、通信教育のみで挑むなら「オンライン指導」がおすすめ。
オンライン指導のなかでも人気があり、安定感バツグンなのが学研オンライン家庭教師。学研クオリティで多くの合格者を輩出しており、まずもって第一候補に持ってくる価値ありの会社です。
Webサイトを見ても過去の合格実績はかなり豊富で、その学習効果については一目瞭然。
大学生とプロ講師を選べるため志望校に適したマンツーマン指導が期待でき、さらに教育を全国展開する学研ならではのシステム。志望校データに
沿って指導できるのが大きな強みです。
私も電話確認をして詳細を聞きましたが、これといって問題もなく安心の内容。
料金的にはそこまで安いといった感じはありませんが、学研クオリティのマンツーマン指導を受けられることを考えれば、私は妥当といえる料金設定ではないかと思います。
とにかく説明するまでもなく、過去の合格実績がかなり豊富。
難関校をめざして通信教育のみで挑むのなら、まずもって候補に挙げられるオンライン家庭教師です。
✅ こちらから「無料の体験指導」を受けられます。
→ 学研の家庭教師
おすすめオンライン指導②オンライン家庭教師 e-Live
ハイレベルの高校受験にむけ、通信教育のみで学習方法を考えるならこのオンライン家庭教師も最適。
とくに講師クオリティにおいては国内トップレベルで、ウェブサイトの講師一覧を見てもわかるように、ガチで高学歴・高スキルの人材が講師としてかなり多く在籍しています。
講師のクオリティが高まる理由としては、人材募集方法に「紹介制」を用いられているため。
過去の受講生を中心として紹介のみで集まった人材による講師陣となっており、よくある「高学歴の講師陣!」といった表面だけの謳い文句ではなく、実際に実力ある人材となっているのが大きな特徴です。
指導方法についても東大式学習法を用いた確実性の高いスタイルとなっており、料金面においても業界中トップレベルの使いやすさ。月1回の受講でもOKという太っ腹運営で、私も電話で詳しく聞きましたがその内容にウソ偽りは全くありませんでした。(かなり消費者視点なのでたぶん驚くと思います)
まだ新しい部類のオンライン家庭教師なので知名度は低めですが、極めて健全でクリーンな運営スタイルのため、きっと今後はかなり伸びてくる会社なのでは。
通信教育のみで高校受験(ハイレベル)をめざすなら、一目置いておきたい会社の1つです。
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おすすめオンライン指導③家庭教師ファースト
家庭教師ファーストは全国展開する会社で、健全な運営でかなり定評があります。
訪問型の家庭教師をながく運営している会社で、新たにオンライン版が設けられたという経歴から、志望校データの沿った確実性の高いマンツーマン指導を期待可能。健常児はもちろん発達障害の中学生にも対応している、数少ないオンライン家庭教師です。
Webサイトをみても一目瞭然ですが、過去の合格実績については
まったく文句なし。
国内トップレベルの超難関校への合格実績もかなり豊富で、とくに派手なキャンペーンなどは行いませんが、まじめにコツコツ運営してきたという雰囲気がよく感じられる内容・構成となっており安心感があります。
とくにサポート体制の充実ぶりが目立った特徴で、どんな状況においても困ることはないかと。子供自身はもちろん家庭(親)のサポートにも力を入れており、不安を感じることなく高校受験対策を進められるのではないでしょうか。
地味でありながら確実性の高い指導で人気、とくに「真面目」という印象が強いオンライン家庭教師です。
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参考:家庭教師ファーストの評判とオンライン指導の魅力を徹底解説!
高校受験に通信教育のみで挑むベストな教材一覧
各サービス名をクリックすると、先ほどの各解説項目へ戻ります。
サービス名 | スタイル | 対応偏差値 | 志望校 |
中学生ポピー | 紙教材 | 30~45 | 公立 |
進研ゼミ | 30~50 | ||
すらら | デジタル教材 | 30~55 | |
スタディサプリ | 30~55 | ||
学研オンライン家庭教師 | オンライン指導 | 上限なし | 公立・難関私立 |
オンライン家庭教師 e-Live | |||
家庭教師ファースト |
まとめ
今回は「高校受験に通信教育のみで挑むことはできる?」という疑問に対して、元受講講師の経験をもとに持論を解説してきました。
冒頭でもお伝えしましたが、ハッキリいえば「通信教育のみで高校受験は可能」です。
ただし通信教育スタイルが持つ性質、対応可能な偏差値、この2つをしっかり選んで受講することが重要。
通信教育と志望校が正しくマッチングすれば、ヘタに学習塾(通塾)による時間ロスをするよりも、通信教育は時間効率もよいため高い確実性&多くの高校受験対策ができるかと思います。
通信教育は効果がない、と思っているうちは利用しないほうがいいかと。
しっかりと使いこなせば、かなりの勉強(情報)量になるもの。それこそ学習塾などへ通わせるのであれば、通信教育のほうが大幅にボリュームある知識を得られると私は思います。
高校受験を通信教育のみでと考えていれば、今回の内容をぜひお役立てください。