中学生の成績アップを難しく考えていませんか?
成績アップにやることはそこまで難しくなく、素直に実行できるかどうか?のほうが大きなポイントです。成績アップする中学生はどんどん実行に移すものなんですね。
そこで実行に移すかどうかは別として、5教科の成績アップのコツについて塾講師の経験から詳しくお伝えしていこうと思います。
中学生が5教科の勉強を成績アップさせるコツ
塾講師時代に多くの中学生の目の当たりにして、なんで成績アップにつながらないのか?といった疑問点からポイントやコツなどについてお伝えしていきます。
中学生の成績アップにはまず「ノート」を見直す
実際に塾講師時代に思っていたのが、なかなか成績アップにつながらない‥という中学生に限ってノートの取り方がヘタクソということ。
本当に頭に入れるためにノート取ってるの?
いつもそんなふうに指導しながら、ただ書くだけではなく「頭に入れて成績アップを図るためにどうするか?」ということを前提にノートの取り方を教えていました。
ノートの取り方にはコツがあって「授業を聞きながらノートに書いて頭に入れる」という作業を同時にやらないとダメなんですね。
つまり成績アップにつながらない中学生というのは、だいたい誰もが「ノートをキレイに書き写す」といった共通点があります。確かにノート提出を義務付けている中学校もあったりしますが、私はあの制度には少し疑問を感じます。
そこで中学生が成績アップを図るためのノートの取り方というのは、
- ノートを取る時間を与えてくれる先生の場合は、そのタイミングが来るまでしっかりと説明に耳を傾ける。頭の中で話を整理しておいて、与えられた時間に一気に自分なりにまとめる。
- ポイントとなる部分に色付けをするのはいいけど、せいぜい使っても2色まで。サクッとしたポイント用の色と、しっかりと重要な部分用の色。それ以上の色を使ってしまうと頭が混乱する原因となる。
- 同じ教科であれば複数のノートに分けず、なるべく1冊のノートの中で予習から復習までをこなす。ただし計算や殴り書きの暗記などに使うノートは別のものを用意する。
至って地味なコツにはなりますが、以上の3点がノートの取り方の基本です。
よくやってしまうのが、人に見せるためキレイにノートを取ること。
多くの色を使ってみたり物差しを使ってピシャッ!と線を引くのもいいですが、それが成績アップにつながらなければまったく意味がありません。
いかに自分が覚えるためにノートを使っていくか?
本来のノートの役割をしっかりと考えて、もし間違ったノートの使い方や考え方をしているのであればすぐにでも直す必要があります。
中学生「国語」成績アップのコツ
よくこんなことを耳にしませんか?
「国語は論理的に考えなければ成績アップは見込めない」
たしかにその通りで国語は論理的に考えなければ理解できない教科ですが、では「論理的に考える」といういったいどういうことなのか?を理解することがとても大切です。
国語を論理的に考えるためには、これからお伝えする8つの秘訣があります。
①語彙力を身につける。
まず国語の基礎となるのが語彙。これは論理的に国語を考えるためには、最低でも身につけておかなければいけない基礎の部分です。
②文法を理解する力を身につける。
語彙が身に着くことで、初めて文法の理解へと進めるようになります。語彙が頭に入っていなければ文法どころではありませんよね。
つまり文法というのは語彙を活かすための、決まったパターンというわけです。
③論理的に読解する力を身につける。
語彙と文法が身につけば、つぎにやるのは理屈を考えるということ。読解という言葉は「読んで理解する」と書くため、ただ読むだけではなく主旨を理解する力を養う必要があります。
④論理的に理解したことを書き出す力を養う。
主旨が理解できるようになれば、今度は自分の力で書き出せるようになること。つまり自分で文章を構成して表現するということです。
⑤文章を要約する力を養う。
自分で文章が書き出せるようになれば、さらに文章を要約して本当に大事なポイントに絞る作業ができるようにします。とりあえずここまでがしっかりと出来れるようになれば、おのずと国語の成績アップにつながるようになります。
⑦自分の考えだけではなく他人に共感できる力を養う。
さらにステップアップするためには、一見すると掴みどころのない他人の心情に共感できるようにならないといけません。文章にならない部分で「何が言いたいのか?」を考えることができるように力を養っていきます。
⑧物事の背景まで考えることができるような力を養う。
さらに人間だけではなく背景までを考えることができるようになれば、より国語の理解力が高まっていきます。トータルで物事を見極めることができるようになる力です。
ここまでをクリアできれば、あとは問題集などを繰り返し取り組んで知識の幅を広げることが大切です。多くの問題にあたることによって解くためのパターンが身につくようになります。
ただしここで間違ってはいけないのが、
「答えを覚えてしまわないこと」
つまり国語という教科はお伝えした8つのポイントが重なって答えへと導けるようになるため、問題が出されるたびに違った角度から考え直す必要があります。
一度解いた問題でも2度目にやったら答えが変わっていた‥なんていうこともしばしば起こるはずなので、解くための「パターン」が見えてくるまで繰り返し問題を解くことが重要です。
中学生「英語」成績アップのコツ
中学生が英語を勉強するときには、大きく3つに分かれると思ってください。
よく耳にすると思いますが「単語」「文法」「長文読解」です。
それぞれの成績アップにつながるコツについてお伝えしていきます。
「単語」
まずは国語と同じように、まず言葉をしっていなければ次へ進むことはできません。
成績アップにつながらない中学生というのは、ほとんどの場合が単語の知識不足。
何はともあれ、まずしっかりと単語を覚えていくことがコツです。
もし今の時点で文法につまずいているとしても、その前にもういちど単語がしっかりと頭に入っているか?を確認してみてください。
いくら文法を覚えたところで、単語を覚えていなければ活かせません。
逆に単語を覚えてしまうことで文法が理解できるようになって楽しさを感じることも出来ますので、これでもか!というくらい単語を覚えてしまうこと。
成績の良い中学生は、間違いなく単語をよく知っているものです。
さらに単語を覚えるときに、動詞や形容詞などを考えながら覚える。
単語そのものの持つ意味だけではなく、単語のジャンルを同時に理解することによってより単語の持つ意味をイメージしやすくなります。
あ~この単語は動きがあるなぁ‥
この単語は飾ったようなイメージがするなぁ‥
たったそれだけのことが単語力を身につける重要なポイントになったりしますので、単語と同時にシャンルを考えながら覚えていくようにします。
つぎのステップとして、中学生が最も苦手とする文法になります。
しかし文法と言ってみても数学の公式や国語と同じように「パターン」ですから、それさえ覚えてしまえば割と簡単に成績アップにつながるものです。
ここでコツとなるのは、文法のパターンを理解してしまうこと。
いちばん時間が掛かるのがこのパターンの理解ですが、これさえ分かってしまえばあとはパタンに当てはめて考えることでおのずと答えが見えるようになります。
そして中学3年に入ったら、長文読解の勉強をすることになります。
長文読解のコツとしては、まず声を出して音読すること。
なかなか恥ずかしさもあって声も出せない中学生が多いものですが、目だけで長文を読むのと声に出して読むのとでは大幅に頭への入り方が違ってきます。
とくに自宅では声を出すことを恥ずかしがる傾向にありますので、そのへんは親のほうもしっかりと援護してあげるよう心掛けてください。
中学生の英語の成績アップのコツは、しっかりと単語と文法を頭に入れること。この2つができていればおのずと長文読解も理解できるようになります。
もし今の時点で長文読解につまずいているのであれば、もういちど単語と文法をしっかりと見直してみてください、長文読解がおもしろいほどわかるようになるはずです。
中学生「数学」成績アップのコツ
この数学というのも、中学生にとって苦手な教科の1つといわれています。
ここまでにお伝えした国語・数学・英語という3つが苦手とされる教科ですが、なんで苦手な中学生が多いのか?といえば積み上げ学習だからです。
つまり基礎が理解できていなければ、それを使った応用になっていくので理解できない‥この繰り返しになって「わからない」が山積みになっていくからなんですね。
したがってこの積み上げ学習の3教科については、まずしっかりと基礎を理解しておくことがもっとも重要な成績アップのポイントになります。
数学の成績アップのこつというのは「公式」と「読解力」の2つ。
だれでもよく知っているのが「公式」ですが、もちろん重要で基礎の部分として重要な要素ではありますが意外と簡単なもの。
つまり公式を覚えてしまえばいいわけです。
数学の公式というのは、
<数1>
因数分解・展開10、二次方程式・二次関数・二次不等式3、三角比7、二項定理2
<数A>
確率(順列・組合・重複順列・円順列)4、図形(三定理・トレミー)4、整数5
ぜんぶで約35個ほど。
<数2>
因数分解(因数定理,剰余定理)2、三角関数・加法定理8、合成・和積・積和10、指数関数・指数法則2、対数関数2、微積2
<数B>
ベクトル・加減法・大きさ・内積4、数列・定義・漸化式・和の公式14
ぜんぶで約45個ほど。
<数3>
極限・不定形・微分・合成関数の微分・積の微分・三角関数・指数関数・対数関数7、積分・部分積分・置換積分・三角関数・指数関数・対数関数7、区分求積1、曲線の長さ,回転体2
ぜんぶで約20個ほど
ざっと中学生で習う公式を書き出してみましたが、ぜんぶで約100個です。ただ公式までとはいかないものもあるので数字は大まか。
え~!100個も覚えないといけないの~!
そんなふうに感じるかもしれませんが、公式と言ってもピンからキリまでで簡単に覚えられるものがほとんどなんですね。
そして公式を覚えるだけでは数学での成績アップにはつながらず、しっかりと文章問題の読解力を身につけておく必要があります。
よく見かける問題というのが、少しひねりのある文章の書き方。
あえて読解力を問うような問題を見かけますよね?
高校受験ではあれで時間が掛かってしまって点数が取れないことも多くありますので、しっかりと文章の理解力を身につけておかなければいけません。
公式さえ覚えてしまえば、あとは国語と同じと考えるのも手段。
文章の読解にもかならずパターンがありますので、多くの問題を解いてパターンを身につけてしまうことが成績アップのコツです。
中学生「理科」成績アップのコツ
積み上げ学習の3教科をクリアできれば、あとの2教科というのはどっちかといえばほとんど暗記が中心いなります。
理科も暗記科目の1つと言われているように、自然の花の仕組みなどの写真から部位を答えたりするような問題がほとんどです。
まず理科で成績アップを図るためには、自然界の仕組みを楽しんで覚えようとすること。興味が持てるかどうかによって成績も大きく違ってくるのが理科です。
たまに計算問題も出てきますが、全体からすればほんの少し。
計算の仕方などはあっという間に覚えられますので、その場でサクッと覚えてしまったほうが効率の良い勉強になります。
中学生「社会」成績アップのコツ
最後の社会ですが、この教科こそ暗記中心の科目です。
とくに年表などは丸暗記すればいいので、暗記用のノートに何度も殴り書きをして覚えてしまうようにしてしまえばOK。
ただし最近の高校受験問題に出され方としては、その年になにがあったか?だけではなく時代の流れを把握しておかなければ解けない問題が出されます。
例に挙げると、起きた出来事を歴史の順番に並び替えるなど。
このような出題のされ方をしますので、全体像として年表を暗記することも必要です。
ほかには地理や公民といったものが高校受験でも多く出題される傾向にありますが、地理は暗記ですし公民はなるべく新聞を読むことがおすすめ。
新聞といえば苦手とする中学生も多いものですが、大きな見出しだけでもサッと目を通すように心掛けることで次第に興味が湧いて読んでしまうようになるものです。
ムリに新聞を読ませるのではなく、自然と自分から読むようになっていくように興味が持てる会話などを心掛けることも大切です。
夏休みに中学生が成績アップを図るおすすめの勉強方法
中学生の成績アップにつながる勉強のコツについてお伝えしてきましたが、こうして文字にするとなかなか伝えきれないものです。
面と向かって教えるのはスラスラといくものですが、言葉を発するよりも文章にして書くということは想像以上に難しいものですね。
最後になりますが、
夏休みという大チャンスを活かせる勉強方法についてお伝えします。
中学生にとって夏休みというのは学校の授業が完全に止まっているため、願ってもない復習の大チャンスの時期です。
ここで大きく成績アップ出来るかどうかが決まる!
といっても大げさではありません。
しかし本当に夏休みのチャンスを活かせている中学生もそんなに多くなく、ほとんどの場合はただただ時間をムダにしてしまいがち‥。
もし今現在の時点で塾に通っているのであれば、夏休みの強化合宿や夏期講習などを使ってみるのも一つの手段です。
お伝えしてきた5教科のコツを実践してみるのもいいですね。
ただし、ここまでお伝えしてきておわかりかもしれませんが、とくに国語・英語・数学のお教科というのは積み上げ学習なので基礎が理解できていなければ成績アップも難しくなります。
そこで基礎を理解するために、もっともおすすめな勉強方法は何か?
についてお伝えして終わろうと思いますが、塾の夏期講習などでしっかりと総復習ができる!というのであれば問題ないです。
しかし塾の講習では、
今の範囲や今後の予習、または高校入試過去問しか取り組むことができない!
という場合には「中学生の通信教育」を使ってみるというのもひとつの手段です。
中学生の通信教育が基礎の理解につながる勉強方法として最適だと私も思っていて、とくに映像授業があることでほぼ確実に基礎力を身につけることのできる方法です。
進んでいる塾では映像授業を取り入れて、塾の休みなどに見ることができるんですね。
しかし、塾で過去の授業を映像として見ることができればそれでいいですが、まだまだ映像授業を取り入れている塾というのも少ないもの。
そこで便利なのが「中学生の通信教育」というわけです。
もし中学3年の最後の夏休みであれば、とくに映像授業を活用してください。
今までの総復習として映像授業を活用することで、とくに積み阿賀学習の国語・英語・数学の3教科が思いもかけず解けるようになることも良くある話です。
しかし中学生の通信教育には映像授業が搭載されていないものもありますので、しっかりと内容を確認して選ぶことが大切です。
もし自分で選ぶのが難しい‥おすすめが知りたい‥
ということであれば、私も自分で中学生の通信教育を実際に試して「映像授業付きの良塾」をピックアップしてまとめていますのでよければ参考にしてみてください。
中学生の通信教育は、ほぼ確実な成績アップが期待できるはずです。
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