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発達障害の中学生に適した「塾のスタイル」と失敗しない選び方

発達障害の中学生に適した「塾のスタイル」と失敗しない選び方

TSUTOMU

こんにちは元塾講師TSUTOMUです。

今回は「発達障害の中学生に適した塾について教えてほしい」という疑問に答えます。

ひとくちに学習塾といっても、いくつかのスタイルがあり適性が異なります。

現時点における学習塾のスタイルには集団塾、個別指導塾、次世代塾、オンライン塾があり、選び方を間違うと学習効果が得られないだけではなく精神的にも不安定となる場合もあるので要注意。

そこで元塾講師の経験および、発達障害コミュニケーション指導者資格を活かし、発達障害の中学生へ塾を選ぶときもっとも適したスタイルについて詳しく解説します。

発達障害の中学生に適した塾のスタイル

発達障害の中学生に適した塾のスタイル

私の経験からすると、つぎのような適性が考えられます。

※塾スタイルをクリックで詳しい解説項目へ飛びます。

塾のスタイル適正理由
集団塾メリット仲間がいることでモチベーションアップにつながりやすい。性格によってはピタッとはまる場合もある。
デメリットもっとも注意を要するスタイル。対人関係が苦手な場合はとくに失敗しやすい。
個別指導塾メリット周りとの干渉がないため集中しやすい。自分のペースで勉強でき継続性も高い。
デメリット1対2よりも生徒数が多くなると質問しずらい。塾側が発達障害に理解がないと難しい。
次世代型塾メリットパソコン・タブレットを相手に勉強するためマイペースを保ちやすい。周りとの干渉がない。
デメリット自分で問題解決しながら勉強を進めるため混乱しやすい。操作に慣れるまで時間を要する。
オンライン塾メリット通塾の必要がなくもっとも取り組みやすい。必要なコンテンツが揃っており内容も充実。
デメリット選択式問題が多い教材はあまり効果を期待できない。自主的に取り組む姿勢がなければ難しい。

TSUTOMU

このように発達障害の中学生へ塾を考える場合は、集団塾、個別指導塾、次世代塾、オンライン塾といった「塾のスタイル」をしっかりと考慮することが重要になります。

さらに塾のスタイル(特性)と発達障害の中学生における適正について、詳しく解説します。

集団塾スタイル

集団塾スタイル

こんな場合におすすめ
  • 通塾を継続できる。
  • 対人関係において懸念される問題がない。
  • 集団授業が問題なく受けられる。

集団塾とは、一定数の生徒が集まって大人数で学ぶスタイルです。

もっともクラシックな塾のスタイルで、塾といえばおもにこの集団塾を指す場合がほとんど。しかし発達障害の中学生とはあまり相性が良いとはいえず、失敗しやすい塾のスタイルでもあります。

とくに発達障害によって対人関係が苦手という場合はもっとも失敗しやすく、集団塾はかならず周りとの干渉があるため通塾すること自体が難しくなってしまう場合も考えられます。

また発達障害があることによって受け入れ拒否をする集団塾も多く、なかなか通える塾が見つからないといったデメリットもあるスタイル。とくに集団授業をおこなう塾の場合は、ほかの生徒と横一線で同じ知識を習得する必要があるため勉強についていけない等の恐れもあり十分に注意が必要です。

まずは子供の性格をしっかりと確認して、対人関係による子供への影響について把握したうえで集団塾を選ぶことが重要。発達障害でも受け入れ可能、子供の性格もOKという場合であれば集団塾を選んでも構いませんが、あとは通塾についても考慮しておく必要があります。

個別指導スタイル

個別指導スタイル

こんな場合におすすめ
  • 通塾を継続できる。
  • マンツーマンに近い指導を希望している。
  • なるべくマイペースで勉強させたい。

集団塾スタイルから派生した「1対1」または少人数制の学習塾。もっとも人数の多い場合で1対8といった個別指導塾もあります。

個別指導塾といっても塾それぞれで、講師の受け持ち人数が異なるといった特性があります。

最小パターンで「1対1(マンツーマン)」というスタイルから、最大で「1対8」といった少人数制で運営されており、とくに発達障害であれば1対1のマンツーマン指導を選びたいところ。

講師の受け持つ人数が多くなるほどマイペースを保つのが難しくなり、人数増に比例して質問ができる機会も少なくなるため、個別指導塾であればおすすめと私は言えません。

もし発達障害の中学生に個別指導塾を選ぶのであれば、できる限りマンツーマン指導で運営されている塾が適したスタイル。マンツーマン指導で運営されておらずとも、できれば1対2~1対4までの受け持ち人数が少ない個別指導塾を選ぶのがおすすめです。

また1対1のマンツーマン指導などは、質問を受けるだけではなく授業を行ってくれる場合もあります。1対2以上の少人数制であれば、与えられた教材をこなしながら質問をするといったスタイルになります。

このような個別指導塾の本質部分をしっかりと理解したうえで、さらに通塾の継続性といった部分においても考慮して選ぶことが重要です。

次世代型スタイル

次世代型スタイル

こんな場合におすすめ
  • 通塾を継続できる。
  • インターネット端末の操作が好きで興味をもっている。
  • 周りとの干渉を完全になくしたい。

次世代型塾というのは、いわゆる「インターネット教材を利用した学習塾スタイル」になります。

パソコンやタブレット端末などを使って学ぶという学習塾スタイルで、講師が教えるのではなく教材ソフト内の映像授業などを使って理解していくのが特徴。したがって周りの生徒との干渉などはなく、インターネット端末にむかって黙々と勉強を進めていくスタイルになります。

もっともマイペースで勉強を進めやすい塾スタイルといえますが、ひとつ問題点を挙げるとすれば「自分で学習内容を組み立てる」という点。AIシステムが学習内容をサポートしてくれますが、より細かく具体的な学習内容については「最終的に子供自身の思考による部分が大きい」といった特徴があります。

また疑問点についても講師に質問をするのではなく、学習ソフト内におけるコンテンツを駆使して取り組むことも必要。したがって自分で考えながら勉強を進めていく、という特性の塾スタイルになります。

したがってマイペースで取り組めるのはメリットですが、自分で学習内容を考えるという作業ができなければ難しいといった面もあり。もっとAIシステムが高精度になってくればより便利になると思いますが、現時点においては完全にAIシステムが補ってくれるレベルまで到達していないのが正直なところです。

家計的には他の塾スタイルと比較して、費用も安くかなり助かる塾スタイルという見方もできます。

オンライン塾スタイル

オンライン塾スタイル

こんな場合におすすめ
  • 通塾させるのが難しい。
  • 発達障害を受け入れてくれる塾が見つからない。
  • 子供のそばで勉強を見たい。

もし「通塾が難しい」という場合であれば、唯一ともいえる塾スタイルがこのオンライン塾になります。

いわゆる「自宅のインターネット端末を使うスタイル」で、完全なマイペース学習ができる塾スタイル。

発達障害の受け入れ塾が見つからないという場合にもおすすめのスタイルで、学習塾と変わらない内容(レベル)の勉強を自宅による家庭学習で取り組めます。

オンライン塾というのは次世代型塾でも使われているような「ネット教材」を利用するスタイルで、家庭学習として考えられた教材のため、すぐに使える必要なコンテンツがすべて揃っている特徴があります。

おもなコンテンツとして挙げられるのが映像授業(ライブ授業)、ドリル機能、テスト機能、AIシステムによるお役立ち機能など。基礎理解から定着まで「一連の流れ」によってとり組める構成となっています。

映像授業などは過去の授業がいつでも見られるので、とくに発達障害で学力低下の見られる中学生にとってかなり理解につなげやすい塾スタイルになるかもしれません。

もし通塾に難があるという場合には、この「オンライン塾」というスタイルが最適な選択といえます。

 

発達障害の中学生に失敗しない塾の選び方

発達障害の中学生に失敗しない塾の選び方

私的には、つぎの3つが超重要なポイントです。

  • 塾スタイルの特性をしっかり考慮する
  • 継続して通える塾の場所・方法を考えておく
  • 発達障害の受け入れ確認をする

最低でもこの3つにおいては、しっかりとチェックして選ぶことがおすすめです。

さらに詳しく解説します。

塾スタイルの特性をしっかり考慮する

発達障害の中学生にとって、かなり高い重要度といえるのが「塾スタイル」の選択です。

この塾スタイルには集団塾、個別指導塾、次世代塾、オンライン塾がおもにあり、とくに着目しておきたいのが生徒数。発達障害があると周りの影響を受けやすい、落ち着いて勉強できない、精神的に不安定となるなど考えられるので塾スタイルによる生徒数はけっこう大切なポイントです。

とくに集団塾スタイルは生徒数も多く、発達障害で対人関係が苦手という場合にはまったくおすすめできないスタイル。また逆にオンライン塾スタイルなどは自宅で取り組めるため、落ち着いてもっとも勉強しやすい環境になります。

また塾スタイルによって指導内容も異なり、集団塾では集団授業、個別指導塾では質問中心など、それぞれの塾スタイルにより指導内容が異なります。このような指導内容についても考慮しておくことで、より発達障害の中学生に適した塾選びができるようになります。

学習塾で得られる学習内容については、難関校受験をめざすなどが目標でなければそこまで大きく異なることもありません。したがって発達障害の中学生には、まず塾スタイルにおける特性(とくに生徒数)を考慮して選ぶことがおすすめです。

継続して通える塾の場所・方法を考えておく

発達障害の中学生および家庭にとって、もっとも気になるのが「通塾」ではないでしょうか。

通塾の問題というのは継続性をはじめストレスなどにもつながる重要なポイントで、塾選びを行うときは想像以上に重要な項目になるものです。

そこで大切なのが「塾の場所」「通塾方法」の2つで、両方を抑えておくことが重要。どちらかが欠けてしまっても継続性ダウンなどにつながりやすくなるので、塾選びにおいて最初に考慮しておくのがおすすめです。

また学習塾といえば「通塾」が当たり前と思うかもしれませんが、オンライン塾は自宅でと取り組めるため通塾不要で学べる塾スタイルになります。どうしても通塾において問題があれば、このような通塾不要のオンライン塾を選ぶというのも良い手段になります。

発達障害の受け入れ確認をする

学習塾は「受け入れ態勢」が整っていなければ、発達障害があると通えない場合もあります。

とくに集団塾スタイルに多い現象で、周りの生徒との調和が難しい、集団授業についていけないなどの理由から、発達障害の受け入れを拒否されることも少なくありません。

また個別指導塾スタイルなども同様で、講師陣が発達障害へ対応できる知識がないなどの理由によって、受け入れ拒否をされる場合もあります。したがって発達障害の中学生へ塾を考えるときは、この「受け入れ態勢」においても初めにチェックしておくことがおすすめです。

この「発達障害の受け入れ拒否」というのはなにも塾側のエゴでもなんでもなく、ただ単にインフラ体制が整っていないことが理由として挙げられます。もし受け入れを拒否された場合でも、決してその塾に対して悪い印象を抱くことのないよう私からお願いします。

いくつかの塾に対して受け入れ態勢を確認して、どうしても難しいようであればオンライン塾といった方法もあるので安心してください。

オンライン塾について再度確認する

 

まとめ

TSUTOMU

今回は「発達障害の中学生に適した塾について教えてほしい」という疑問に対して、私の経験から考える適した塾のスタイルをはじめ、失敗しない塾の選び方という形で答えてきました。

学習塾を考えるときは、まず「受け入れ可能」「通塾可能」をチェック。そのうえで子供の性格などにより塾スタイルをマッチングさせると失敗を極力減らすことにつながります。

もし通塾が難しいという場合であれば、決してあきらめずオンライン塾という選択肢もあります。

ぜひ今回の内容を参考にして、発達障害の中学生に適した塾を見つけてください。

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