中学生が勉強しない!というのは私も元塾講師ということでよくわかります。
親としては高校受験も控えているのに、なんで勉強しないんだろう‥。
- これでは高校に行くことができるのだろうか‥。
- などと不安になってしまうと思います。
そこで中学生が勉強しないときに、ぜひ実践なさってみて欲しい5つの対処法について詳しくご紹介しようと思います。
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勉強しない中学生の対処法①環境を整える
勉強をしようと思った時に周りがうるさかったり、荷物で散らかっていたりすると集中力が保てなくなります。住宅事情にもよりますが、勉強専用の部屋を用意できるならそうするのが一番良い方法になるはずです。
趣味や遊び・就寝用の部屋と勉強部屋を分けることで「この部屋に入ったら勉強する時間だ」という習慣がつくようになるのでおすすめです。
部屋を分けることができない場合は
「勉強机の上には趣味の物を置かない」という方法が有効です。
勉強机の上に漫画本やゲーム機などが置いてあると、どうしてもそちらに気を取られてしまいます。
勉強机には教科書・参考書・ノートといった勉強用具しか置かないようにすることで、「机に向かったら勉強する時間だ」という姿勢が自然に身についていきます。
自宅で勉強専用の空間を整えることがどうしても難しい場合は、日中なら図書館などの自習用スペースを開放している施設で勉強するのも良い方法です。
図書館であれば周りの人も静かに読書や調べものなどをしているので、周りから良い影響を受けることもできます。
このように「プライベートの趣味の空間と、勉強の空間を明確に分ける」という方法は、中学生が勉強しないときに効果的な方法となります。趣味の時間と勉強の時間の切り替えも身についていくので気分にもメリハリがつき、勉強効率もアップしていきます。
勉強しない中学生の対処法②真剣に聞いてあげる
中学生といってもまだ子供なので「なんでこんなにめんどくさい勉強しないといけないんだろう‥」と大半の子供が思っています。そんな思いを出してあげる、または覆してあげるのが教師であり親の務めです。
具体的な例を挙げて説明してあげるとわかりやすいです。
いま成功している人や世の中で活躍してる人は、身近でいえば子供が慕って尊敬している人など。
その方は中学校高校でたくさん勉強して努力をしてきた方で、つまり「夢を叶えている人」です。
中学生高校生でたくさん勉強した人こそが、勉強しない人よりもはるかに将来つきたい職業の幅が広がります。
自分がやりたいことを見つけるために、今こそ教養を身に付けること。これが将来の自分の人生を大きく左右するということを、わかりやすく丁寧に説明してあげる。
さらにもう1つ大切な事は、先ほどもお話ししたように勉強のできる環境を整えることです。本人がリラックスして勉強できる環境を親が提供してあげることです。
少しでも本人の心が動き「勉強しよう」と思う気になれば、あとは前進のみです。
中学生のお子さんと一緒に、将来に向けて真剣に取り組む姿勢を共有してあげてください。
勉強しない中学生の対処法③直接伝えず親も一緒に頑張る姿勢
③-1.直接伝えない
多感な時期でもある中学生の頃に、親から勉強するように言われて反発したことありませんか?
少なくとも私にはそんな時期ありました。
何かをしなさい!と言われれば言われるほど、やる気出なくなることが多いと感じます。
だからと言って何も伝えないのではなく、勉強して偉いね!好きな夜食を作ってあげる!など間接的にメッセージを伝えるのは良いかもしれません。
③-2.親も取り組んでいる姿勢
子どものモデルになる親も、資格取得でも趣味でも仕事でもなんでも良いから取り組む姿勢を見せることも大切です。だらけている親を見てモチベーション上がりません。
一緒に食卓で勉強する、というのも地味ですが良い方法になります。
③-3.一緒に知識を得る
机上だけではなく旅行や文化施設の見学など、実際に見聞して勉強するチャンスを子どもに作ってあげるのは親の役割のひとつだと感じます。その体験はきっと将来に役立つはずです。
これは思っていても、なかなか実行できない場合が多いものです。
子供目線で興味がありそうな分野を探りながら、一緒に体験のできる時間を作ってみてください。
勉強しない中学生の対処法④勉強時間を決める
中学生になって勉強しない場合は、無理に勉強しろと言ったところで勉強することはありません。
中学生位になると自分自身はある程度”自立してる”と思っている年頃なので、無理に言ったところで効果はなくかえって逆効果となり勉強しません。
勉強しろと言わなくてもいいように、家庭環境の中で「親も一緒になって勉強する時間」というものを作ってしまうのも効果的です。
お父さんもお母さんも一緒になって、できればみんな同じ部屋でするのが望ましいです。
こうすることによって子供は不明なことを相談することもできるし、周りから見張られているような気分になることで競争心がわく場合もあります。
とくに子供の勉強を手伝う必要はありませんし、あれこれ言う必要もありません。
ただ一緒に横で勉強するだけでOKです。
もちろんお父さんやお母さんも意欲的に勉強してください。その姿を見るだけで子供も勉強やる気が増すものです。
もし子供から勉強について相談された場合は、
一緒になって考えてみてください。
難解な問題が解けたときは”褒める”のも効果的です。
しかし小さな子供を褒めるようにではなく、会社で上司が部下を褒めるように節度を持って褒めましょう。子供の自立心がよりいっそう増して後のやる気に繋がります。
この「家族でみんなで勉強する」という行為を、家庭のルールとして定着させることが重要です。
勉強しない中学生の対処法⑤楽しく勉強のできる環境
強引に勉強を命じても嫌な気持ちが出てくるだけではなく、状況によっては勉強が嫌いになり悪循環を発生させる恐れが出てきます。これでは何時まで経っても勉強しないため、注意しなくてはいけません。
まずは勉強しない子供(中学生)に対し、何分まで勉強するのかメリハリを付けることもポイント。
そして勉強する時間を見事達成できたら、それに対してさりげないご褒美を準備するのも重要です。
とくに中学生というのは集中力の維持時間が大きく異なるので、
無理をさせない程度の時間に設定するのが大切になります。
それによって少しずつ決められた時間勉強を実施するようになり、結果的に学力向上を目指せます。
その他にも楽しく勉強できる環境を少しでも作り、勉強に対して楽しいイメージを作ることが重要です。文字だらけの教材を選択するのではなく、イラストや画像を交えた教材を選択することで勉強しない中学生に興味を与えられます。
したがって少しでも楽しく勉強できる可能性を高めるには、学習教材選びはとても大切です。
また学力のこともあるので、いきなり難しい教材を選択するのではなく、最初は初歩的で簡単な教材を選択するのもポイントになります。勉強しないもしくは苦手な中学生も簡単な教材ならば、無理なく勉強できます。
そして少しずつ問題をクリアしていけば達成感を感じられるようになり、勉強好きに変わるチャンスが少なからず出てきます。
勉強しない中学生の対処法まとめ
ご紹介した対処法をまとめます。
- 環境を整える
- 真剣に聞いてあげる
- 直接伝えず親も一緒に頑張る姿勢
- 勉強時間を決める
- 楽しく勉強のできる環境
すべて実践する必要はありませんので、まずできるところから取り組んでみてはいかがでしょうか。とくに子供の性格や家庭環境、また親の仕事状況などによって取り組み方は家庭ごとに異なると思います。
勉強しない中学生は、まだ「楽しさ・目標」が定まっていない状態です。
まずは勉強のクセをつけるところからスタートして、知腰ずつ勉強の楽しさや将来の目標を定めていくことがスムーズな対策になります。
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